『ゲームを起動→タイトル画面』 ←この時の音楽にもっと配慮してほしい

 

『白光のヴァルーシア』のデモムービーを見た。期待感が高まったが同時にLiar-softのゲーム起動からタイトル画面へかけての音楽への配慮の少なさを思い出したのでここに書く。




ゲームを起動する場面を想像していただきたい。
起動時のごく一般的な流れは、
『ゲーム起動→メーカーロゴ→デモムービー→タイトル画面』
というふうである。
会社によって、ここに注意事項が加わったりデモムービーが無かったりする、がまあ大抵のゲームは上記の流れである。Liar-softのゲームなどはまさにこの通りである。



さて今回取り沙汰したいのはこのゲーム起動時における音楽である。
主張はタイトルに掲げた通りである。
『ゲーム起動→メーカーロゴ→デモムービー→タイトル画面』この時に使用される音楽にもっと配慮してくれ!というのが論題だ。


話は単純だ。
初回プレイ時は何も問題ない。
大抵のプレイヤーはゲームを起動したらおそらく何もクリックせず『ゲーム起動→メーカーロゴ→デモムービー→タイトル画面』の流れをしっかり見るだろう。まともに作られたゲームなら『さあ新作ゲームをプレイするぞ→ゲーム起動→メーカーロゴでゲームに集中→デモムービーで期待感を高める→タイトル画面ださあプレイ開始!』と言う流れがちゃんとあるはずだ。


問題は2回目以降だ。
初回プレイでは期待感を煽ったデモムービーも、2回目以降はどうしても飽きてくる。あなたはゲームをクリアするまでに何回起動するだろうか?まあ人によるのは当然だが、1回2回という人はごく少ないのではなかろうか。そう、何度となくゲームを起動する、そのたびにデモムービーを全部通して見るのはちょっとつらい。だから飛ばす。


そう、デモムービーは飛ばせる。だから問題ない?違う、そこが問題なんだ。
Liar-softのゲームを思い出しながら考えていただきたい。
すると『ゲームの続きをやるか→ゲーム起動→メーカーロゴ→デモムービーが流れ出す、からクリックして飛ばす→タイトル画面』となる。
Liar-softの作品ではデモムービーとタイトル画面の音楽は異なる。
初回起動時のようにデモムービーを通してみるなら音楽が異なるのに何の問題もない。つなげて聴いても雰囲気を損なうほど杜撰にはつくられていない。
しかしデモムービーを飛ばすとなると話は別だ。
デモムービーが中断されるとともに映像と音楽は中途で放り投げられる。そして流れ出すタイトル画面の音楽。デモムービーの音楽を中途半端に聴いてしまって、タイトル画面の音楽に違和感を感じる。ゲームを起動するたび強制で流れるデモムービー、冒頭部が流れた時点でクリックで飛ばす。この作業は起動するたびに発生するため、デモムービーの音楽の冒頭部は耳につくしタイトル画面の雰囲気は損なわれる。
Liar-softの作品はどれもそうだ。ムービーをスキップしてもデモムービーを違和感のないゲームはあるが、それはデモムービーの曲の冒頭部の区切りが良い(例:Forestのデモムービー冒頭部の時計の音)からであり、それを意図しているなら問題ないが良いものと悪いものが混在することからあまり配慮されていないと思っている。


他の会社の作品に目を向けてみよう。
『ゲーム起動→タイトル画面』の流れはプレイヤーを物語へと誘う扉である。音楽に気を配り丁寧に作られた作品は当然多い。
Air』起動時にメーカーロゴに続いて静かに聞こえてくる波の音がそうだ。『キラ☆キラ』起動時
、メーカーロゴ→注意書き、ときたら軽快に聞こえてくるドラムの音がそうだ。




デモムービーがタイトル画面で流れること自体は別に悪いことでも何でもないだろう。
ただもうちょっとプレイヤーが聞く音楽に気を配ってくれたらもっとすんなり物語に没入できるのに、という話でした、まる。






ライアーソフト第26弾[白光のヴァルーシア]
そう、で、ヴァルーシアのデモムービー見たところ、ムービー冒頭部にあたる音楽は、今までと同じように『デモムービーが流れる→クリックで飛ばす』となっても違和感を比較的感じにくそうだなーよかったー、というのが記事書いたきっかけです。