山田耕筰著作全集

山田耕筰著作全集〈1〉

山田耕筰著作全集〈1〉

山田耕筰著作全集〈2〉
山田耕筰著作全集〈3〉


買ってしまった。
品切重版未定の字を見たら、なんか買えるときに買っておかなきゃいけない気がして。まあ図書館で読むべき体裁の本だが。
あれだけの人だから、これほどの著作が残っているのか。或いはこれほどの思惟があれだけの作品へと昇華したのか。
これらに収録されている著作はどれもしっかりした内容だ。音楽家の著作というとただの回顧録から音楽哲学の類まで様々だが、山田耕筰の著作は、彼の音楽観を通してみた様々(音楽家、自作曲、音楽像等)であり、山田耕筰を知るだけでなく、黎明期の音楽家の描く未来像を通して現代の音楽を考える助けにもなる。


現在山田耕筰の著作は流通しているものの、手に取りやすい体裁の本はない。中公文庫あたりがもうちょっと取り上げてくれたらいいのになあ。




山田耕筰自身の録音というのもある。詩の朗読や歌唱指導や指揮などが録音されており、しばらく前に出た「山田耕筰の遺産」と題したシリーズのCDに収められている、が廃盤。あのとき全部買っていれば……
閑話休題、その山田耕筰が歌って教える歌唱法の録音をアップロードしてるブログがあったのでリンク張っときます。
山田耕筰の肉声による歌の指導の録音: エムズの片割れ