ヘンデル「ジュリアス・シーザー」:コレッリほか(Andromeda ANDRCD5079)

Handel: Giulio Cesare

Handel: Giulio Cesare


B+


ヘンデルの「ジュリアス・シーザー
シーザー:ボリス・クリストフ
セスト:フランココレッリ
配役の紹介で全てが伝わるように思える。


この盤は一日分のライブ録音で、つまり原曲を半分くらいにカットしている。
音質も悪く、ジャケ裏には、

Probably recorded with non-professional methods,(…)Neverthless the voices,especially Corelli,Christoff and Barberi's are very clear(…)

とあるほど。
だが嗚呼、コレッリ格好良すぎ。
コレッリ歌うSestoのアリアは2曲のみだが、この録音はこの2曲に尽きる。
ヘンデルの派手で迫力あるアリアの魅力をここまで引き出した録音が他にありえようか。
指揮のガヴァッツェーニも良い仕事してる。指揮の勢いが後押しをしている。
他はクリストフも素晴らしいが、コレッリが曲との相性込みで図抜けていると思うしそこばかり聴いている。
ジュリアス・シーザー」を聴きたいのであれば、全曲盤であるリヒター指揮のものやミンコフスキ指揮のが共に良い出来だと思うのでそちらで。
誰が一番格好いいかと訊かれたらコレッリ、そんな感じ。