ロスヴェンゲ1959 レビュー
- アーティスト: Carl Maria von Weber,Georges Bizet,Giacomo Puccini,Giuseppe Verdi,Ludwig van Beethoven,Pietro Mascagni,Richard Strauss,Ruggiero Leoncavallo,Wolfgang Amadeus Mozart,Zoltán Rozsnyai,Hans Löwlein,Philharmonia Hungarica,Berlin State Opera Orchestra,Gisela Behm,Helge Rosvaenge,Heinz Braun
- 出版社/メーカー: Preiser Records
- 発売日: 1995/02/07
- メディア: CD
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B−
ヘルゲ・ロスヴェンゲ62歳、1959年5月30日のライブ録音。
かなり声に衰えを感じる。
歌いっぷりはよく、バーン、ズバーン、ジャーン、という形容で済む大味な歌。
が、そこは大テノールの一人、幾度と無く歌ったであろう曲目はどれもとても格好良い。
完成度や精妙なコントロールなどは望むべくもないのだが、老いてなお比類ない声の響き(これぞトランペットとの形容が相応しい)を存分に振るい、往年の名テノールのライブはこうでなくっちゃという盛り上がり。
大味とはいえ、フレージングやレガートの持っていきかたなどは年齢とか関係なくそんじょそこらの歌手と比べるのもおこがましい。
大テノール、ライブ、ブラボー、あたりの言葉に引っかかればそこそこお薦め。