ぶらんくのーと「ひまわり」 クリア後感想(ややネタばれ)

ぶらんくのーとの同人ゲーム「ひまわり」クリア。


プレイ中はかなり楽しんだが、全部終わってみると意外と語りたいことは少ない。
作品世界がしっかりまとまっていて、伏線も思い出せる限り全部回収しているからだろう。
SF要素は読むのに支障はないが、プレイ後語りたいようなものではなかったし。
ともあれしっかり作り込んである作品ではあって、ほとんど不評を見かけないのはそれ故かもしれない。

ただ、一番最初のアリエスルートだjけは一段劣る出来。
シナリオの整合性についてもそうで、このルートでひまわり21号の墜落バグはアリエスのせいと描いているが、後にアリエスはプログラムを流し込んだだけと書いている。
これらを踏まえるとSUN-DAN080とひまわり21号が同じ墜落バグを持った理由が、説明はつくがあまりきれいではない。

この作品の良い所の一つは、バッドエンドをたくさんしっかり書いたこと。
少なくともFateのオマージュがあったのでそこら辺を参考にしてのことだと思うが、それぞれそこそこ楽しめるバッドエンドだった。
バッドエンドを通してこそ見せられるキャラクターの側面というのもあるだろうし。

あとはそうだな。
煎じ詰めれば同じところをぐだぐだする物語だが、くどいという印象は持たなかった。
書き方が上手かったんだろうな、いいことだ。
面白くてもくどいゲームは多いからなあ……