ぶらんくのーと「ひまわり」 途中感想(ネタばれ)

同人ゲーム「ひまわり」について。
プレイ中だが書きたくなったので感想を。
以下がっつりネタばれなのでお気をつけて。

現在アクアエンドと日向葵エンドが終わったところ。
明日香は未攻略。
以下気に留まったこと。



・性交で感情が昂ぶるのは当然なので、エロシーンが物語の最高潮になるのはごく自然。
しかし前後のシーンから浮かせることなくエロシーンを書いて、かつ物語を盛り上げることができるライターはそうそう見かけない。
ぱっと思い浮かぶのだとトノイケダイスケの「さくらむすび」なんかが非常に上手かった。
そんな中、アクアとのエロシーン、つづくアリエスとのシーンなどは惹きこまれた。
アクアとのシーンは言わずもがなだろうが、アリエスとのシーンはオーラルシーンを持ってきて、お約束の展開つまり型に嵌った典型的エロシーンの導入と展開を匂わせた上で裏切って、精液を掻き集めさせる(脳みそを掻き集めているようなそら恐ろしさがよく出ていた)のがにくいシナリオ。

・アクアに主人公格の陽一に向かって大吾と言わせた上にそれを肯定気味だったり、キャラクターの倫理観が違和感無く摘出エンドに向かわせたりするような、夢のような恋愛が受けるエロゲーにおいて受けの悪そうな恋愛観を基底に据えた作品なのに、評価が高いのにややびっくり。
この作品中の恋愛は同情と性欲と慣れを前面に押し出している。
作品中の言葉を借りるなら実に「刹那的」であって、各ヒロインもう何頭身か高いほうがいいんじゃないかというような内容なのに、これでも広く受けるんだなあと。