Lebendige Vergangenheit Miguel Fleta 3(PREISER 89149)


B


ミゲル・フレータの録音集を引っ張り出して聴いた。前半少しがオペラアリアなどイタリア語もので後半はスペインもの。
特に聴き込んでなかった歌手のため名前を覚えているだけだったが、今回しっかり聴いたらいやいや。声の掴み方がすばらしく上手く、そのためピアノで歌うととても聴かせるしダイナミクスの幅を感じさせる。重めのテノールではあるが響きの陰影の味付けで魅せるタイプではないかなあ。声の掴みがあまりにすばらしく、その掴みがあらわれるピアノでの歌い回しと、この掴みなら外しようがないという響きのフォルテの互恵関係で終始してしまう。スモルツァンドで有名かつスモルツァンドを乱用したというのもそうだろうそうだろうと納得。