ベッリーニ：夢遊病の女／エヴェリーノ・ピド指揮、リヨン歌劇場管弦楽団、デセイ、メーリ他（Emi Virgin 3951382）

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Virgin Classics (2007-08-08)
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Ｂ

個々に見ればどれも悪い要素はない気がするがなぜかなんだか。
統一感がないと言うと語弊があるが、音楽が一体となって迫ってくる印象に欠くと言うか。

スタジオ録音。私は全般的にライブ録音が好きなので、そのせいでピンとこないのかもしれない。
なんだろうか、デセイもメーリも上手いと思うし指揮者が悪いということもない気がするがどうも印象が薄い。歌手と歌手が絡んでいるような雰囲気とでも言うようなものが無い、かもしれない。やや空虚、というとこれまた語弊がある気がするが、どうだろう、スタジオ録音らしいスタジオ録音と言うと良いだろうか。
メーリの夢遊病の女を聴くという点では満足いく内容ではある。夢遊病の女の録音として見ると、他の録音を取りたく・探したくなるかしら。個々人の歌唱は期待の水準を下回っていることはないと思うので決して悪い録音ではない。
夢遊病の女だとしばらく前にNHKハイビジョンで放送していた、このDVDと同じくピド指揮デセイ主演でエルヴィーノをハビエル・カマレナが演じたパリ・オペラ座のものが良かったなあ。