『M 〜お姉ちゃんの集中恥療!〜』レビュー





新作出たので過去作のレビューを。




いつものHAINゲー。低価格路線は続くのだろうか。
全編モザイクなし(モザイクが必要なCGがない)のショタ被虐系。よりニッチを志向しているように見える。
エロ満載なのにエロくない。精液はミルクかチーズか、あまりに何十にも重ねられる卑語はメタファーとして読まなければいけない気がさせられる。


文章は読みにくくエロは突き抜けすぎていて反応できない。それでも終えてみるとその積み重ねには必要ななにかがあったのだろうと思わされてしまう。
本作もメタエロゲーだが、プレイヤーを殺しにかかってくるタイプではなくて社会復帰を促す・励ますような、謂わば明るく優しいメタであった。一本を通して作品タイトルにあるようにプレイヤーに「治療」を施すものである。なので、メタエロゲはいきなり主人公=プレイヤーとか言い出して驚かせるだけの悪趣味だ、なんてタイプのユーザーには良いかもしれない。


いつもどおりメタなのだが、やっぱりただ構成がメタというだけがHAINの良さではない。
「イく」という言葉を何十にも重ねてたどり着くエンディングは印象的で、重ねられる言葉は触発的というか物思わされる何かを持っている。「肛姦度」と「好感度」のダブルミーニングには感心しました。


声、音楽については特になし。
CGの一部はとてもかっこいいです。


・まとめ
良くも悪くもいつものHAIN。しかしマンネリではない。
作品ごとに新たな観点とこちらを触発する何かを見せてくれる、その点では外れのない作家ではある。