ワーグナー:ワルキューレ第2幕/フリッツ・ライナー指揮、サンフランシスコ歌劇場管弦楽団(MUSIC & ARTS CD-1048)


Wagner: Die Walkure, Act 2
Wagner: Die Walkure, Act 2
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Music & Arts (1999-10-19)
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ワーグナー:歌劇「ワルキューレ」(抜粋)(ライナー)(1936) - CD-1048 - NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー


B+

ライナーによるワーグナー、しかもワルキューレ!録音は1936年。
そしてキャストが揃い踏み。ブリュンヒルデフラグスタートジークリンデ:ロッテ・レーマンジークムント:メルヒオール、ヴォータン:ショル、という名前見ただけでブラボーと言ってしまいそうな面々。演奏は期待を裏切らない。個々の要素のどれにも緊迫感があって、まさに芸術を体現したとでも形容したくなるような存在感。
中でもフラグスタートの声の響きが神々しい素晴らしさ。全盛期のフラグスタートは極まってる。


それだけ内容が良いのに評価が低めなのは第2幕のみの録音だから。そう、全幕じゃないんだ…。また録音もちょっと傷が。
録音の質自体はむしろ良く声をしっかり捉えていて満足のいくものである、が、あまりに良い内容の演奏だからこそ、時たま音がぐにゃっとなるのが惜しい。
しかし繰り返すが、全般的な音質はこの年代なら及第点以上で満足。このキャストの録音をここまでしっかりと聴けるなんて…というありがたい録音に違いない。


聴けて良かった一枚。第1幕があれば、と思うこと請け合い。