エロゲープレイ時のマウスクリックを句読点の一種と考えてみたら?


句読点は文の意味の区切りを示すものだ。だから文章に句読点を用いることで、書き手は提示する文の意味をよりコントロールすることができる。
さて、エロゲの文章を読み進める場合はマウスクリック(あるいはエンターキー)が基本だ。1クリックごと1センテンスが送られるのが多いと思われる。句点とクリックはおおむね一致する。だがここで注意が必要だ。クリックと区点は別に一致しなくとも良いのではないだろうか?ではなぜ一致するか?普通に読みやすいように文章を区切ると句点がクリックと一致するからだろう。「だから……君は……」といった感じの文章で「だから(クリック)…(クリック)…(クリック)君は…(クリック)…(クリック)」みたいになってることもよくある。これは間の長さをコントロールする意図があるはずだ。
読ませるタイミングとか間とかを文章にするためには色々な技術が発達したと思う。一文一文を全部改行する、『――』とか『……』とか『・・・』とか。『、、、』とか『。。。』みたいな使い方もそういった工夫の一つだろうしフォントいじりもそうだろう。で、エロゲのマウスクリックはそういった句読点の工夫の一種と考えると良いのでは?というのが論題。
句読点の工夫は視覚的な効果もあるだろうけど、文の意味とか読み手のリズムをよりコントロールする目的がメインだろう。そう捉えると、マウスクリックで一度に提示する文章量をコントロールできるというのは動作を伴う読点のようなものと言えようか。