山本弘「詩羽のいる街」

詩羽のいる街

詩羽のいる街

出落ち。


オムニバス風な全4章で、4章は解題風味。解題されているもあまりに順当なので、「はい」という感想で終わってしまう。
悪い出来じゃないが、構成や展開が妥当で真っ当でそこそこは読めるという内容。ネットに親和的な内容がちょっと多めに出てくる以外は教科書的と言っていいんじゃないだろうか。
最初数十ページ読んで把握すれば十分、お好きなら最後までどうぞという程度かな。


作中で扱われたセカイのハレ晴レについて少し。参考文献にyoutubeかよと驚いたので読む前に見た。クラシック音楽やる身として、世界各国の人が一つの旗のもとに踊るというは文化的侵襲っぽくて、そう素直に肯定できない。


http://homepage3.nifty.com/hirorin/
作者による内容紹介はここ