「コーヒーとチョコレートパフェ」レビュー

「コーヒーとチョコレートパフェ 〜彼女とわたしのDog Days、もしくは初めての嗜虐と恭順〜」(StrayMoon)


短編。
短いけれどしっかりまとまった作品。物語のサイズを思えばCGや回想はむしろ多いかも(CGは差分カウントしないで8枚、回想は6枠)。
絵は問題なく良い。
BGMは特に気にならなかった。物語がどちらかというと淡々としていて、その雰囲気と合っているか微妙な気もするがこんなものでしょう。
声は中々良い。副題「嗜虐と恭順」の恭順にあたるキャラの、投げやりな雰囲気の声が特によくマッチしていた。


シナリオは、ライターによる解題が付いていることもあってあまり語る所はない。シナリオの構成にこだわって作ったように見受けられた。そのせいかストーリーが整いすぎているというか記号的というか、上手いわりに印象に残りにくいような。シナリオだけみると習作のような印象すら。


とはいえシナリオ含むどの要素も基本的なレベルが高いので、短いことが気にならないなら十分良作。エロシーンがこれだけを占めていて、しかしちゃんとした読み物になっているのは中々のものかもしれない。
「初めての嗜虐と恭順」という副題通りの内容で、視点は恭順するキャラの側にある。女の子同士の、性的関係とはちょっと違う恭順というのがよく描けているので、そういったのが好みならおすすめ。