ジャコモ・ラウリ=ヴォルピのアリア集(Nimbus NI7845)

Prima Voce: Lauri-Volpi

Prima Voce: Lauri-Volpi


B


ジャコモ・ラウリ=ヴォルピ(1892-1979)のアリア集。
1922年から1942年までの録音が年代順に収録されている。


リマスタリングNimbusなので、共鳴を強化してノイズを目立たなくしているような感じで、響きが強め。Preiserのほうがより声を捉えている、実体を把握できるリマスタリングで好ましく思うが、これはこれで聴きやすい。


内容について。
録音年代順なのだが、30歳頃の録音は上手くはあるがあまり語ることのない出来。
それが30代後半の録音となると、高音域にきらめきが出てくる。
以降40代の録音を聴くに高音域の声のきらめきはいや増している。
そして1942年の録音、いつの間にかラウリ=ヴォルピの高音(ラ3-ド4)には神が宿っている。
別に高音以外も良く見るべき所があると思うが、こと高音においては録音史上指折りの素晴らしさ。


以下はこのCDにも収録されているGiacomo Lauri-Volpiの1942年の「Ch'ella mi creda」。