「白鳥の歌」聴き比べ

ちょうどゲームの方の「SWANSONG」再プレイ中だった。
つまむつもりが通しプレイに。
録音についてはCDと比べて確認したので間違いないはず。
その勢いで思わず白鳥の歌のCDを色々並べて聴き出したりも。

個人的な決定盤はないが、どれか一枚ならヒュッシュかなあ。
折角なので並べて聴いた感想を。

ヒュッシュ(日本録音)

ヒュッシュ&ベルガー・イン・ジャパン1952ヒュッシュ&ベルガー・イン・ジャパン1952
(2005/10/26)
ベルガー(エルナ) ヒュッシュ(ゲルハルト)ヒュッシュ(ゲルハルト)

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 闊達な歌として一つの到達点のような素晴らしさ。歌としては間違いなく凄い出来だが、発声は聴くたびに良いのか悪いのか色々考えてしまう。歌の難しさを考えさせられる。


ディースカウ/ブレンデル

シューベルト : 歌曲集「白鳥の歌」シューベルト : 歌曲集「白鳥の歌」
(1996/06/05)
フィッシャー=ディースカウ(ディートリヒ)

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 とりもなおさずブレンデル。基本的に柔らかい音なのに逃げ場の無い演奏。独特な雰囲気なので名演であっても決定盤にはならないだろうという内容。ディースカウの声にやや歳を感じるのは否めない。


ディースカウ/ムーア(2回目)
 この時期のディースカウの中では嫌いじゃないほう。凄く上手いのはわかるんだがどうも。あざとく感じるのかも。
  
ディースカウ/ビリング

Fisher-Dieskau Sings SchubertFisher-Dieskau Sings Schubert
(2002/05/07)
SchubertFischer-Dieskau

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 若いときのディースカウはこれに限らず、全く奇を衒わない解釈と何故この年齢でこの声か理解できない完成度で凄い。


ラウハイゼン/アンダース、ホッター、シュルスヌス
 ラウハイゼンの66枚組所蔵。伴奏者は一人なので同列に語る。どうもオペラアリアのような演奏で、声だけ見れば比類ないが迫力がありすぎるというか。

プライ/ピアンコーニ

シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」
(2007/12/19)
ビアンコーニ(フィリップ) プライ(ヘルマン)プライ(ヘルマン)

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 プライだな。問題なくプライ。上手い。プライが好きなら。私はぼちぼち。プライ独特のフレージングの甘さと白鳥の歌の相性は別に悪くは無いが特段良くもないと思う。


シュライアー/シフ(スタジオ)

Schubert: SchwanengesangSchubert: Schwanengesang
(2005/03/07)
Franz Schubert

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 白鳥の歌をの歌うために、シュライアーの声は低い響きが致命的に足りない、かも。


シュライアー/シフ(ウィグモアホールライブ)
 前に書いた。何故か良い。スタジオよりも荒いが、それでも全然良い。ライブの勢いかなあ。

ムンテアヌ
 以前にも書いたな。冬の夜炉辺で歌うような噛んで含めるような解釈が好き。ただ、ドイツ語であることに重きを置いて評価すると分が悪い。