ユーグ・キュエノー INA mémoireVIVE
ユーグ・キュエノー(Hugues Cuenod)/Joel Cohen(lu)/Rose Dobos(p) (INA IMV-016)
B+
キュエノーの録音3種類が合わさったCD。
それぞれ、1960年(無伴奏)、1976年(リュート伴奏)、1980年(ピアノ伴奏)。
個別に評価すると、
1960 A-
1976 B+
1980 C
という感じ。上二つは好みなのもあって若干評価が甘いかも。
ユーグ・キュエノーが1902年生まれで現存ということを踏まえて聴くと色々考える所も多いが、普通にいい録音。
軽響きの声で、迫力や凄みというものは求めないほうがよいだろうが、軽妙な歌いまわしという趣で聴かせてくれる。
お気に入りはMachaut作曲「Douce dame jolie,Pour dieu」 やダウランド作曲「What if I never speede?」
若い頃の録音ほど高評価となったが、これはたまたまで録音から年齢はさほど感じない。
評価の理由はキュエノーの声と伴奏楽器の相性。
無伴奏やリュート伴奏は凄く雰囲気のある演奏だが、ピアノ伴奏がどうもぱっとしない。
キュエノーのほかのピアノ伴奏による録音も聴いているが、特にこのCDは全面的にぱっとしない。
また、1980年のはドイツ語による歌(シューベルト、シューマン、ブラームス)が収録されているが、
ドイツ歌曲は非常に不向きと感じた。
ドイツ歌曲目当てで買うのは全く薦めない。
前半のみ、そこそこおすすめ。