激辛料理食べて「ぎゃあああー死ぬーっ!」ってなるのがそんなに笑える?



辛いものを食べて「ぎゃー死ぬ―!」とか言ってるキャラクターをたまに見かけます。
最近だと『Angel Beats!』の天使や『Rewrite』のルチアが激辛料理を食べていたため、それを口にした主人公が「ぎゃーっ」と叫んでのたうちまわります。『Fate/stay night』の言峰や『FORTUNE ARTERIAL紅瀬桐葉や『真剣で私に恋しなさい!』の椎名京など、激辛好きなキャラは珍しくありません。そしてどの作品においても主人公は激辛好きというわけではなく、こんな辛いものを食べる奴はおかしいしちょっと変わってるというくらいに描写されているのが普通です。


・・・・・・みなさん、辛い食べ物は好きですか?わたしは大好きです。


フィクションの中で、とりわけエロゲにおいて激辛料理は毒のように扱われています。一口食べれば悶絶するか叫び出すか、およそ食べ物の扱いではありません。
・・・あまりにひどい扱いではないでしょうか?激辛料理は激辛"料理"です。辛くともおいしくなるよう調理されているものこそが料理です。そして現に激辛好きなキャラクターたちはおいしく食べています。それを「普通」の味覚を持った主人公が口にして、毒を食べたようなリアクションを取ってギャグに昇華するというのはあまり笑えません。料理に対する敬意を欠いています。
確かに辛味という刺激は度を超せば催涙スプレーにもなりうるものですが、塩分や糖分も好みに個人差があるように辛味だって好きずきです。単に唐辛子をたくさん入れれば激辛料理になるというものではありません、唐辛子の辛さだけではなく塩辛さや酸っぱさなどが絶妙に相まってこその激辛料理です。「辛くて"おいしい"」食べ物が好きなんです。
そんな食べ物をまるで毒でも舐めたかのように描写されると、激辛好きキャラクターのみならず画面のこちらの激辛好きプレイヤーまで悲しくなります。ウォッカのようにアルコールの強いお酒や匂いが強いブルーチーズがまるで毒として扱われるのと同じくらいひどいことが、激辛料理ではキャラ立てやギャグの材料として当然のように起きています。


世の中に激辛料理が好きな人はいっぱいいると思いますが、なんでそうしたひどい描写がテンプレ化しているのでしょうか。
食べ物描写といえば、一時期よく居た「料理が凄く下手なヒロイン」というのは姿を消しつつあります。限度を超して料理が下手なのは食に対しての敬意を欠いているためギャグにするにはプレイヤーの不快感が勝ったためでしょう。
食べ物というのはただでさえ好みの差が大きいのですから、ギャグとして扱うには慎重になってほしい題材です。食べ物への敬意を欠くギャグはその食べ物を好む人からすると笑えないことが多いです。納豆だってもんじゃ焼きだって、ギャグとして扱われたら悲しいものです。


激辛料理がもう少しだけ愛されますように。







マリーシャープスの大辛がマイフェイバリットなのです。ライムとか入ってるせいかソース自体が旨いです。いろいろ種類があるんですが大辛が酸味と辛味がちょうどよくておいしいです。油を使った料理全般によく合うので大好きで2本くらい常備してます。
アマゾンには無いですが、和風の調味料だと和風激辛ソース雷の赤色が好みです。そこまで辛くないですが調味料として幅広く使える味で良い物です。