140文字SF小説が広まれば……

Twitterで小説を書くという試みは方々で行われているらしい。
そういった試みの一つとして先日というのがあった。これに現代日本SF界の雄である円城塔が参加していて何事!と思ったら、間を置かずして『てきとうな小説をてきとうに書くよ。』というEnJoe140が登場した。「140文字で伝えるラブストーリー」が契機となったかについては述べられていない。
EnJoe140の投稿はとても"らしい"ものである。字数制限を感じさせないそのあまりに円城塔らしい内容は140文字のSFである。円城塔自身インタビューで

自然に書くとSFと呼ばれるものになってしまうのです。違うものを書く方が難しい。

と言っているのだから、EnJoe140の投稿もまたSFと呼ばれうるだろう。


話は飛ぶが、このほど年度別SF短篇集『超弦領域』が刊行された。そしてそこにはその編者によってSF短篇の募集と檄が強く記されている。


まとまらない……。
来年のベストにEnJoe140が入っていたりはしないかな〜という話です。
媒体は問わないということが大森望のあとがきで強く書かれていたように思うから、ならTwitterでEnJoe140に刺激を受けて140文字SF競作という状況になったら、いくつかは収録したくなるようなものも出てくるような幸せな状況になったりはしないかしらという妄想。
字数は少なすぎるほどだし敷居は低いし、と勃興したら面白そうな作品形式だと思ったの。
それが起こるには特定IDのみのふぁぼられを比較する限定的ふぁぼったーのようなものが必要かなあとも妄想。Twitterのお気に入り機能がうまく効を奏せば簡易読者投票のようなものになりうるわけだから、機構自体は既に整っているのではないかなあと。あとは潮流と母集団?