『ミナミからの手紙』レビュー

ミナミからの手紙
美麗な絵、安定したシナリオ、突飛な一部ルート。総じてぼちぼち。
悪いゲームではない。一部設定は良い意味で心苦しかった。




今回のレビューはある程度ネタバレ。ひどいネタバレは反転しているが、ご注意。





絵。
何はともあれ絵が綺麗。
私は絵心ないのでさらっと流すが、このゲームの対象者層は絵買いの方々だと思われる。
売れ筋っぽい絵だし塗りもしっかりしているのではなかろうか。
一枚絵は各キャラ12枚の計24枚(差分含まず)。


シナリオ。
ルートによってだいぶ異なる。
攻略対象2キャラでそれぞれ2ルート。
メル友が同じ学校の生徒だった、という物語。それに気づいた主人公が相手にその事実を告げるか否かでルートが変わると言える。
純愛ルート、凌辱ルート、介護ルート、エロエロルートとなっている。ルートによって随分毛色が違うので薦めにくいゲームとなっている。出来は凌辱色が強いルートのほうが良いが、純愛寄りルートも凡百ではあっても一応読める話には仕上がっている。
特筆すべきは美菜海ルートで、このキャラクターは物語開始時点で「」部活の顧問教師に催眠術でエロエロに開発済みで処女喪失済みという報われない設定となっている。綺麗な絵で描かれた快活なキャラクターであるだけに中々ショッキングである。おまけに「顧問教師への復讐は無い。そして介護ルートは自分がエロエロに開発されていたという事実を知って精神を病んでしまったヒロインに心療内科的心構えを持って対応する物語。エロエロルートは顧問教師の後釜を奪って催眠術でヒロインとエロエロする物語であって」個人的には良い意味でフラストレーションの溜まるシナリオであった。もう一方のヒロインは催眠術なし。凌辱ルートも楽しくよめる普通の内容。
メル友って設定にはあまり期待しないほうが良い。
設定はきちんと使っているが上手く使っているというほどではないし、何よりメル友である期間が短く分量がそう多くない
ルートの毛色がそれぞれとても異なるため対象購入者層が不明なシナリオではある。


声。
良かった。


音楽。
普通。駄目ではない。私はあまり聴かなかった。



・まとめ
辛いレビューになっている気がするが、結構堪能した。
絵・文章・声がどれも同人としては低くないレベルだと思われるので、興味がある人が手を出して駄目ということはないのではなかろうか。


http://www.define.gr.jp/product_minami.html