KOTONOHAから考える「真逆(まさか)」と「真逆(まぎゃく)」

ふと「真逆(まさか)」の誤用としての「真逆(まぎゃく)」をKOTONOHAで見てみたら何か分かるんじゃないかと思ったが、用例が少なすぎて何とも言えない、残念。
「真逆」で全検索かけて、結果は京極夏彦2件と幸田露伴1件のみ。
あるかと思ったyahoo知恵袋からの用例は0件だった。


月姫で「真逆」が多用されていたように記憶するから、あれが現状の直接の理由だと疑っていたが、京極夏彦からってのもなるほどありそう。奈須きのこが「真逆」を多用した理由が京極夏彦の文体を参考にしたからってのも「真逆」の使用状況から言えたりしないかしら。


想像をまとめる。
京極夏彦が「真逆」を多用→京極のフォロワーが自作で「真逆」を使用→「真逆」を使った作品が一定数を超えることで、「真逆」を「まさか」と読めない人数が増える→偶々日本語に「正反対」にあたる言葉のくだけた言い回しが存在せず「まぎゃく」という言葉が便利に使われる→「まぎゃく」が「真逆(まさか)」を駆逐。
データ少ないけど結構ありそうなふうにまとまった。


KOTONOHAについては公式見てください。
便利なのでもっと一般に広まるべき。
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