吸気 声楽家は動じない

エロゲのエロシーンの演技もエロい人とエロくない人がいる。要因はいくつかあるだろうが、一つに呼吸感があると思う。
呼吸感。とくに吸気。
マイク近いから吸気も録音にしっかり乗る。
他人の録音聴いて一体感を持つには呼気(声)より吸気。
感情や肉体が昂ぶる演技なら呼吸も浅くなるだろう。吸気にはそれが現れる。


翻って、声楽。
安定した吸気。苦しさは普通感じさせないもの。深すぎる呼吸は発声を妨げる。深く吸うよりむしろ吸いすぎてはならない。
安定した吸気は安定した精神?聴き手を揺るがすには不安定もあると良さそう。カルーソーの道化師のあの泣き声こそがそれ?泣かないで上手い道化師はあるが、カルーソー並みの巧みな泣きの声は他に聴いたことない。
吸気に挑戦したのが現代音楽畑のボイスパフォーマー?あまり成功しているとは思えない。
ポピュラーミュージックのほうがむしろ上手いかも。マイクを口にくっつけんばかりにして歌っているあれは吸気で歌うため?
吸気でのみ表現しうるものがあるとすれば声楽家はそれを取りこぼしているのか?