ニューヨーク・タウンホールリサイタル他:ヴァレッティ
1959年のライブ A
スタジオ録音 B
1960年のライブ B−
2種類のライブ録音とスタジオ録音がCD2枚にまとめられている。
ヴァレッティなるテノールは名前すら知らなかったが、ディ・ステファノに比肩するくらいに有名だったよう。
スキーパの弟子だったというのは興味深い。
基本的に軽めで鳴りのいい声。
発声だけなら準一流〜一流と感じたが、その声を十全に用いた歌を聴かせてくれる。
スタジオ録音も問題なく良いのだが、1959年のライブは相当調子が良かったんじゃないのかという演奏。
リリコな声なのに鳴りは大きく、柔らかいフレーズのみならず大きく響かせるところも良い。
その1959年のライブと他を比べると、音色が幾分こもっていて残念め。
看板に偽りなしという出来なので、イタリア系で軽めの響きが好きな人はどうぞ。