岡田コウのヒロインの目が「白内障」に見える

岡田コウの絵は作品を追うごとにけっこう変化しています。twitterで見ていても作者の試行錯誤と改良の試みゆえだろうと伺えます。そんな変化のひとつが「ヒロインの瞳」の描き方です。以前から井ノ本リカ子系の蕩ける瞳を描いていましたが、最近の作品ではその傾向がいっそう強まり、目の中の瞳孔の輪郭線が崩れるような描写が増えています。それ自体はそこまでだめというものではないのですが、その描写が行き過ぎてヒロインが白内障に見える傾向があらわれています。
『好きで好きで、すきで』からヒロインが白内障になることがあったのですが部分的なものかとも考えていました。しかし『せんせいと、わたしと。』でもいっそう顕著に白内障になるし、最近の絵を見ていてもその傾向に変化はないようです。

(『せんせいと、わたしと。 上』より)



(一番最近の絵。[R-18] 【漫画】「■■同人誌■■ C85新刊サンプル(ニセコイ小野寺さん本)」漫画/岡田コウ@夏3日目東A25a [pixiv]より転載)



("白内障 写真"での画像検索結果)


すべての蕩け顔での目が白内障に見えるというわけではないのですが、他の作者の絵に比べて岡田コウは明らかに白内障っぽくなっていると思います。瞳の中が白いから、ハイライトが入りすぎているからというだけでなく、涙の溜まった描写であるとか瞳にハートマークを入れる描写なんかも相まっての結果と考えられます。


岡田コウの絵ってそんなに白内障っぽかったっけ?と読み返してみてもらえたら何よりです。