よつばスタジオ『大阪万博』 感想


帯に「コミック150p+グラビア150p」とある通りで、総計302ページの分厚い本に仕上がっている。
グラビアに相当するほうでは広告素材はじめ様々な媒体から掻き集められた資料が載っている。
マイナーなのも収録されていてありがたいとはいえ基本的には一度は使われた素材なので、回顧して楽しむ用だと思われる。こうやってまとめてみれば、時代のせいかあずまんが大王はフィギュアやぬいぐるみの出来に恵まれてないな〜とか色々見えてくるところもあるかもしれない。しかし興味があればという以上の内容ではないとも思う。
とまれ放課後の1年戦争とか私は写真でしか見たことなかったが収録されているのはありがたい。そのイベントの時に描かれたという販売ブース用スケッチも載ってるし。


トリビュートコミック、こちらは良かった。執筆陣が豪華。
特筆すべきはうさくんだと思う。全然ファンではないが中でも特に笑わせてもらった。LOの中で見ると雑誌的に全く興味が湧かなかったが、こうして4コマ漫画に囲まれた中で読むと全うに巧くておもしろかったです。
あと自分がファンではなかった人ではあらゐけいいちが全く4コマ漫画でないとはいえ好みだった。
まあ蒼樹うめ古賀亮一大沖ばらスィー氷川へきる、などなど人気どころばかりなので、4コマファンなら誰かは当たるでしょう。
10周年記念的な内容の漫画を描いていたのは蒼樹うめ篠房六郎だけだったが、あとがきで「原作によけいな気を遣う必要はない」云々と依頼したそうなので、これはそういうものだったのだろう。


・まとめ
グラビアは資料集成として凄いとは言えグラビア以上の内容はないので興味があるなら。
トリビュートコミックはそれだけで普通の4コマ漫画一冊分くらいあるし作家も人気どころばかり、トリビュートとしては十分な出来かと思う。