エロクラっぽい/『クラス全員マヂでゆり?! 〜私達のレズおっぱいは貴女のモノ・女子全員潮吹き計画〜 』


この動画の19:20あたりにMBS TRUTHの『クラス全員マヂでゆり?!』のプレイ映像が使われているのだが、20:03あたりから流れるBGMが、何の曲か思い出せないものの明らかにクラシック。ただしこの音楽がゲーム音楽なのか動画製作者が付け加えたものか判断に困る。もしこれが動画製作者がつけたのでないなら、版権切れの録音を使っていそうな雰囲気なのでけっこう興味深いところではあるが。動画がなんなのはご容赦。

トゥーランドットのリューのアリアと今の今まで気づきませんでした…………


崩壊序曲での曲名が"Cold Hearted"となっているBGMはプッチーニの「トゥーランドット」の「氷のような姫君の心も」でしたーーいまきづきましたーー。
納得の曲名でした。


こうしてみると、まだわかってない曲で歌っぽいものはまず間違いなく歌なんだろうと思うと…。

エロゲのクラシック/『崩壊序曲』のタイトル画面の曲はプッチーニのオペラアリアでした…


お恥ずかしながら今さっき気づきました。崩壊序曲のタイトル画面で流れる曲はプッチーニのオペラ「つばめ」(La Rondine)のドレッタの夢のアリア("Chi il bel sogno di Doretta"の部分)でした。
ピアノの音色でちょっとゆっくりめの打ち込みになっていて、使用されているのは"folle amore, folle ebrezza"の部分から最後までです。つまり一番の聞かせどころのみ。


自分の記事を確認してみましたが、ガチのオペラ曲をBGMとして使用しているエロゲは『崩壊序曲』しかありません(ヘンデルのLascia ch'io piangaならホワルバ2で使用されている。BGMでなくモチーフとしてなら『Dies irae』で色々ある)。


足にバーコードを付けた縋るような目をしたヒロインの背景で流れる曲がこの曲という……

ちなみにこちらのサイトにアリアの訳詞があります。



以前からブログの左端で薦めてはいましたが、あらためて、オペラアリアを真正面から使っているエロゲは他にないので、クラシック音楽とエロゲ好きな方は『崩壊序曲』をぜひやるべきとおすすめしておきます。一応ね。


崩壊序曲


今になってあらためて聞いても、まだいくつも元ネタがわからない曲がありますが、聴き返しているといよいよやっぱり歌ものをピアノ打ち込みにしているような曲調に聞こえるので、わからないことが非常にまずいことに感じます。きょkyきょkyごげごえごえごえげお


やばい。

岡田コウのヒロインの目が「白内障」に見える

岡田コウの絵は作品を追うごとにけっこう変化しています。twitterで見ていても作者の試行錯誤と改良の試みゆえだろうと伺えます。そんな変化のひとつが「ヒロインの瞳」の描き方です。以前から井ノ本リカ子系の蕩ける瞳を描いていましたが、最近の作品ではその傾向がいっそう強まり、目の中の瞳孔の輪郭線が崩れるような描写が増えています。それ自体はそこまでだめというものではないのですが、その描写が行き過ぎてヒロインが白内障に見える傾向があらわれています。
『好きで好きで、すきで』からヒロインが白内障になることがあったのですが部分的なものかとも考えていました。しかし『せんせいと、わたしと。』でもいっそう顕著に白内障になるし、最近の絵を見ていてもその傾向に変化はないようです。

(『せんせいと、わたしと。 上』より)



(一番最近の絵。[R-18] 【漫画】「■■同人誌■■ C85新刊サンプル(ニセコイ小野寺さん本)」漫画/岡田コウ@夏3日目東A25a [pixiv]より転載)



("白内障 写真"での画像検索結果)


すべての蕩け顔での目が白内障に見えるというわけではないのですが、他の作者の絵に比べて岡田コウは明らかに白内障っぽくなっていると思います。瞳の中が白いから、ハイライトが入りすぎているからというだけでなく、涙の溜まった描写であるとか瞳にハートマークを入れる描写なんかも相まっての結果と考えられます。


岡田コウの絵ってそんなに白内障っぽかったっけ?と読み返してみてもらえたら何よりです。

『ツゴウノイイ家族』

コメントで教えていただいたんですが、BGMが全部クラシックです。ピアノ曲が多めで選曲に独自性があって、エロゲのクラシック音楽としてとてもおもしろいです。私も体験版をさっき見たという段階ですが、ぜひ見てみると良いです。BGMはピアノ打ち込みが基本で、ものによってはいかにもシンセサイザーな音色で和音が足されているのもがあって、それがクラシックBGMの独特な無味乾燥さ(みたいななにか)を消そうという意図が感じられておもしろいです。曲目は私だとわからない曲もあるけれど、なんとなくピアノをがっつり弾く人だと全部わかりそうな雰囲気を感じました。
D.drive.『ツゴウノイイ家族』特設サイト


うおーー激しいフェラシーンラフマニノフ

……
記事を書きながら流していたら、選択肢で画面が止まり激しいフェラ音が切れ目なくループ再生されている場面のBGMがラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の冒頭とかいうすさまじい組み合わせが。こんな感覚は『崩壊序曲』以来な気がします。すごい。

食べ物漫画はおいしい食べ物ばかり。だが『女の子の食卓』はおいしくない食べ物を書いている

食事をする漫画、料理をする漫画、食べものの漫画が好きです。
なので自分にしっくりぴったりくるものがないか色々読みましたが、このほど読んだ『女の子の食卓』が特に良かったです。『女の子の食卓』がなぜいいかを書くためにいま書いています。


「ぷしゅーーー」の発明と解脱系食マンガの破壊力——「ワカコ酒」(新久千映) | nelja
食べ物・食事が題材の漫画について話をすると「どうおいしそうか」とか「おいしさをどう表現しているか」と言ったあたりに話が落ち着いて行くことが多いかと思います。上のリンク先はその一例です。

めしばな刑事 タチバナ」(…)食マンガにおいて食べるシーンを最小化するという異様な境地に辿り着いた作品

というのはちょっと興味深いですが、やっぱり基本的に食べ物の漫画はいかにおいしそうかという点を深めていっているものが一般的でしょうか。。
おとりよせ王子飯田好実』についてのこのコメント

(…)主役が痛いコに見えて、食事風景も美味しそうに思えなかった。蕩け顔ばっかり出てくるから、だんだんBL本読んでるように感じてきた。

が、そういったおいしさを書く食べ物漫画全般についてなにかと的確だと思います。
最近の食べ物漫画(と書けるほど昔の漫画を知りませんが)ではアへ顔というか蕩け顔というか、主においしいものを食べた時の恍惚の顔の表現力で勝負している作品が多い気がします。『おとりよせ王子飯田好実』以外だと『花のズボラ飯』や『幸腹グラフィティ』などが思い浮かびます。
で、そうでない漫画だと雰囲気とか薀蓄でいかにおいしそうに見せるかという方向になるでしょうか。『孤独のグルメ』とか『美味しんぼ』といった方向性です。しかし無表情で食べてもおいしそう、というのは何かと難しいかと思います。実際の食事ででもおいしいときはおいしいと伝えたほうが的なことをよく聞く気がします。薀蓄だけで無表情なら、ともすると食べ物漫画じゃなくてレシピ本になりそうです。
しかし、薀蓄はキャラクターであって、好きな食べ物おいしいものが人によるとしてどうよるのかということを書く一つの手段みたいなもので、そうした部分で薀蓄の内容面でおいしそうというのとキャラクターが食べるときのおいしそうが一体化してそのキャラクターとその食べ物が具体的になものとして立ち上がります。その時その瞬間にしか存在しないといった言い方が音楽に使われていることがしばしばありますが、食べ物漫画についてもその状況そのキャラクターその食べ物というのがこれしかないというように結びついているものがおいしい・おもしろいものではないでしょうか。
そういう観点から、例えば『おとりよせ王子飯田好実』は題材が読者が実際に取り寄せられる食べ物という点であるためしょうがないことかもしれないがどうしても食べ物とシチュエーションが結びついていなくて極端に言えば何を食べても同じように蕩け顔になっているとすら言えかねない内容なのが残念であるとか、『ワカコ酒』は第1話の時点でなぜ鮭なのかなぜ冷酒なのかその食べ物はなになのかという部分がまったく突き詰められていなくて食べ物に代替不可能性がまったく見えず結果キャラクターと結びついている事実は食べ物に興味が無さそうで食べ物を味わえていないのではないかという不安でしかないのが駄目だろうとか。


……で、食べ物漫画は基本的においしい食べ物・おいしい食事を書くものである。苦い・辛い食べ物を食べることはあってもそれは苦い・辛いとかがおいしいからであって結局はおいしい話であって、悲劇的な物語みたいに根本的にまずい食べ物を食べる(のを読む)ことでカタルシスを得るというのはあまりなさそう。精神的な悲劇とは違い味覚の悲劇は身体的な部分、毒かそうでないかといった意味に直結しているからだろうか。
嫁のメシがまずい」というのがあるが、「嫁のメシがまずい」がぼちぼち話題になることを踏まえても、おいしくない食べ物・料理・食事に関しても読み物になる可能性はあるだろう。そもそも食事は毎回すべてが最高においしいわけではなく、物語も美男美女の幸せと対照的なものを書くこともあれば無個性で凡庸なものを書くものだってあるわけで、性欲についてだってエロくないエロゲーもエロくないエロ漫画もあるが、しかし食べ物漫画についてはほぼすべてがおいしいものを志向しているようである。まずい食べ物が主題の漫画があったら教えてください。


……で、おいしくておもしろい食べ物漫画はなんでおもしろくておもしろくないのはなんでおもしろくないかについて考えると「絵やレシピだけでおいしさを表現するのではなく、おいしい食べ物が状況やキャラクターと必然的な結びつきをもってはじめて相互に生きる。つまりおいしく・おもしろくなる」といった感じのことをつらつら書きました。
しかしここで考えてみると、おいしくない食べ物もまた状況やキャラクターと結びついています。なにも極端に料理が下手で爆発するヒロインがという話ではなく、すべての食事が毎回最高においしいわけではないのですからおいしくない食べ物も物語を孕んでいるはずです。しかし食べ物漫画はおいしい食べ物を志向しなければならないという原則があるかのように、おいしい食べ物の物語ばかりが目につきます。食べ物の無駄にタブーっぽさがあったりすることを思うとおいしくない食べ物だと嫌われやすかったりするのでしょうか。


ともあれそんな感じで、おいしくない食べ物と結びついた状況とキャラクターという部分にまだ見ぬおもしろい食べ物漫画がありそうに思えてきますが、そうした物語を書いている・達成しているのが『女の子の食卓』です。
詳しくはもう『女の子の食卓』を読んでください食べ物漫画では傑作の部類ですという話なのですが、食べ物を題材にした1話完結の少女漫画というのが良かっのか単に作者が凄いのか、感傷的な状況とその切り取り方があまりおいしくない食べ物や食べられなかった食べ物と結びついておいしくないけど気持ち悪くもなくかといって衒いがあるわけでもない自然なおいしくない食事の漫画がそこにありますすばらしいです。おいしい食べ物の話もそれはそれで素晴らしいです。
試し読みがあるので読むほうが伝わるかもしれません。作品紹介 女の子の食卓 | 集英社 Cookie


以上です。
女の子の食卓』と出会えたことがうれしかったという記事でした。






エロクラ/曲名はわかりませんでした


『ヤバい!-復讐・闇サイト-』
(WAFFLE)でクラシックぽい曲があるのだけれど何の曲かわかりません。いかにもモーツァルトの緩徐楽章あたりでありそうな曲調なのだけれどクラシックなのかそれっぽいオリジナルなのかも。
体験版を進めて3回めくらいの尋問を終えた段階で出てくる妹との回想場面で流れている曲ですのでぜひ確認してみてください。もし何の曲か分かる方がいましたらよければ教えて下さい。使用例としては定番の場面における定番の曲調だけれど、既存曲が引用されやすい場面ではないかなという点ではおもしろいかも。